Shelkin Brownie

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Card of the Day -今日の1枚- 2013/09/11

Shelkin Brownie

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クリーチャー達は、生まれた時に何がしかの目的を与えられていると筆者は思う。

 

《闇の腹心》《瞬唱の魔道士》などはプレイヤーにアドバンテージを与えるのが目的だ。

 

《タルモゴイフ》《地獄火花の精霊》などは相手を殴るのが目的だし、《灰色オーガ》なんかもリミテッドのバランスをとるという立派な目的を与えられているのだ。

 

そんな中、目的が今一つよくわからないクリーチャーもしっかり存在する。

 

そういうクリーチャーは一見小難しいことが書かれているのだが、その実「一体何をするのこれ?」というものばかりだ。

 

しかし、それらのクリーチャーにはそのよくわからないことをするという確固たる目的があるのだ。今日はその中の1枚《Shelkin Brownie》を紹介しよう。

 

彼の生まれは「レジェンド」。

 

初の大型エキスパンション、伝説のクリーチャーおよびマルチカラーが初登場、エンチャント:ワールドも初登場、そして現在でも最前線で通用する強力なカードが多数!...と、同時に言葉を失ってしまうようなパンチの効いているカードも多数存在した。

 

《Shelkin Brownie》がすることは「クリーチャー1体を対象とする。

 

それはターン終了時まですべての「他の~とのバンド」能力を失う。」というもの。

 

そもそもが、現在マジックを遊んでいるプレイヤーの大多数が「バンド」というものを経験したことがないだろう。

 

マジックの黎明期では多くのクリーチャーに与えられた能力だが、ややこしい上に大して面白いものでもなく、構築で活躍するわけでもなかったので姿を消してしまった能力だ。

 

それぐらい空気なものに対抗しようとしている時点で、このカードのベクトルが他のカードと違うことはわかっていただけるだろう。

 

しかし最大の問題はそこではない。

 

この能力が「バンドを失う」と書かれていればどれだけ良かったことか...。

 

そこに書かれているのは「他の~とのバンド」。

 

これは実はバンド能力とは別のものなのである。

 

そして、この「他の~とのバンド」能力を持つクリーチャーの数は...


 

0


 

0!? ゼロである。この「他の~とのバンド」は、レジェンドの5種類の土地がそれぞれの色の伝説のクリーチャーに与えることが出来、また《Mater of the Hunt》が生み出す狼トークンが持っているだけだ。

 

これらのカードに抗うことが出来るのは事実だが、だから何だというのだ。

 

...おっと、銀枠世界を忘れていた。

 

確かに、《Old Fogey》と他の恐竜の仲を引き裂けるぞ!


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